奨学金改革も教育改革

日経です。

 

給付型奨学金、一定の学業成績など条件に 文科省会議 

奨学金の在り方を議論する文部科学省の検討会議は3日までに、給付型奨学金について入学前に対象者に周知するようにすることや、一定の学業成績を修めた学生に限るなど制度設計の考え方を公表した。当初は貸与としつつ、所定の条件を満たせば一部の返還を免除する方法などを検討しており、来年度予算の概算要求時に詳細な方向性を示す。

 現行の貸与型奨学金に関しては、本来無利子で借りられるはずの2万4千人が財源不足から有利子で利用しているとして早期の解消が必要だとした。

 給付型奨学金は2日に政府が閣議決定した「ニッポン一億総活躍プラン」に「創設に向けて検討する」と追記された。

 

政府が重い腰を上げた給付型奨学金の創設は、この国の教育に対する投資に対して考える機会を与えてくれています。

 

東洋経済オンラインの「奨学金制度はどうあるべきか」のシリーズは読む価値ありです。

   ●奨学金問題の根本原因は教育・雇用の歪みだ

   ●「給付型」奨学金が日本の貧困層には不可欠だ

   ●「Fランク大学」の存在意義はどこにあるのか

   ●奨学金が支える「Fランク大学」の葛藤と不安

   ●奨学金を使い込む「困窮する親」の悲惨な現実

        ●奨学金「貧困問題」、最大の責任者は誰なのか

        ●「日本は努力次第で上に行ける平等社会だ」

        ●奨学金が「貧困ビジネス」と言われる根本原因

 

給付型奨学金の話をすると、すぐに「財源はどこから出すんだ」という話になる。でも、よく考えてみてください。年金で約50兆円、医療で約40兆円もの予算をかけている。一方で、極端な話、日本のすべての大学を無料化した場合でも、2兆~3兆円くらいあれば足りる。ケタが全然違うわけですよね。

 

この言葉の重みを感じてほしいです。