高大接続の首領、安西氏の講演を聴きました(2)

安西氏を直に拝見するのは初めてでしたが、教育改革に関わる情熱を感じることができました。

 

ここからは安西氏の講演を聴きながら考えた意見(妄想)ですので、その点だけご容赦下さい。

 

安西氏が考える教育改革は「グローバルスタンダード」であると感じました。これは悪いことではなく、むしろ歓迎すべきことです。特に氏は教育の非効率的な側面を改革しようとしているのではないかと想像されます。

 

教育の生産性を上げることが重要ではないかと考えられますが、そのバックボーンに哲学を感じないのは私だけでしょうか?

 

西欧諸国の教育を考える場合に、宗教を抜きにして考えることはできず、宗教は哲学を生み出したとするならば、教育はその文化そのものであるといってよいと思われます。

 

日本が「グローバルスタンダード」を標榜し教育を表面的に標準化することは、多文化社会の中で一定の意味がありますが、文化・宗教に関わる学問レベルを確保しなければ、日本が世界の中で文化的に一定の地位を得ることを難しくさせるような気がします。

 

文系不要論が根底に隠れていることが明白です。