東大教養主義の片鱗

東京大学出版会が2月に出版しました。東大教養学部でのリベラルアーツ教育の実践とサブテキスト的な位置づけとなる本です。

 

哲学的なものから具体的な社会問題に関するテーマまでをディベート形式で論じています。

 

論理性だけで突き進むと法廷での法律議論になってしまったり、哲学の正義論そのものになっている場所もありますが、それぞれのテーマに関して先人の考え方を紹介し、一応深みを持たせています。

 

バカロレアにおける哲学教育の手本となりそうです。

 

余談ですが茨城で唯一のSGH(スーパーグローバルハイスクール)である土浦一高の活動内容をここで拝見しました。英語でのプレゼンなど生徒さんの積極性には脱帽しましたが、何か中学校の「総合」の時間の延長線上にある印象を受けました。

 

何かが欠けているとすれば、それは「哲学」でしょう。リベラルアーツの可能性は高校レベルでも必要だと思います。