推薦・AO入試を考える(1)

大学入試改革の一環として推薦やAO入試を考えて行きたいと思います。初回はリクルートカレッジマネジメントの紹介です。これはリクルートの高等教育機関向け雑誌です。

 

こちらから読むことができます。

 

今回の特集の巻頭言をお読み下さい。

 

今回の高大接続改革では、共通テストの改革、つまりセンター試験が変わるとされる2020年がフォーカスされがちだが、実は足元では各大学の個別選抜が大きく変わってきていることに注目すべきである。今年2016年度入試は、“個別選抜改革元年”と呼んでもよいくらいの変化が起こっている。特に国立大学の入学者選抜が変わり始めた。東京大学が、初めて推薦入試を導入したことは、大きなニュースになった。募集定員は100名で、東京大学の定員からすると僅かだが、「世界的視野をもった市民的エリート」育成のために、多様な学生が互いに切磋琢磨する環境を作るとしており、求める学生像を明確にした点が注目される。京都大学は「特色入試」を導入し、お茶の水女子大学は「新フンボルト入試」を導入した。また、島根大学は、大学のミッションに合わせて「地域貢献人材育成入試」を導入。さらに、来年度からは大阪大学が「世界適塾入試」の導入を発表している。

 つまり、何が起こっているかというと、高大接続改革プランという大きな工程表の中で、共通テストより先に、学力の3要素に基づき、大学の求める人材像に合った学生を確保しようという個別選抜改革が、着実に動き始めているということである。特筆すべきは、建学の精神や理念が明確で、多様な選抜を行ってきた私立大学だけでなく、国立大学の個別選抜改革が進化してきていることである。それは、全体を一気に変えるというよりは、まずは“教室の前から座る意欲の高い30%”を、どのように獲得するかに注力していると考えている。言い換えれば、うちの大学はこのような人材を育成するために、このような教育を行う大学である。だから、このような学生に来てほしい、そのためにこのような能力を評価します、という大学の“メッセージ”が大学の入試という形態になり、それに呼応した学生が主体的に受験するのが、現在新たに導入が進められている個別選抜の形である。これを私は、知識の量で序列化されるのではなく、大学のメッセージ(大学からの約束)を受けて、この大学で学びたいという主体的な意欲(学生の期待)をもって受験する『相互選択型入試』と呼んでいる。ポイントは、大学の理念や育成したい人材像に合わせた「学力+意欲」の多面的・総合的評価であろう。

 

よくまとまっています。

 

 

 

 

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コメント: 3
  • #1

    sionseminar (木曜日, 10 3月 2016 20:29)

    good news!!

  • #2

    通りすがり (日曜日, 20 3月 2016 01:13)

    素晴らしい。

  • #3

    中村 (月曜日, 04 4月 2016 09:23)

    コメントありがとうございます。何かよいニュースがあれば公開できるよう、日々精進いたします。