記述問題採点を民間委託

日経です。

 

大学入試センター試験に代わって2020年度に導入予定の大学入学希望者学力評価テスト(仮称)について、文部科学省が記述式問題の採点を民間委託することを検討していることが11日分かった。新共通テストは数十万人が受験する見込みで、民間事業者のスタッフが数百人規模で採点することを想定している。

 文科省の高大接続システム改革会議は1月末、新共通テストの国語と数学で導入する記述式の採点にかかる日数を試算。センター試験を参考に約53万人が受験し、採点者を1日800人とした場合、問題数により20日から60日程度とした。

 文科省は公務員や大学教員で記述式の採点をすべて行うのは困難とみており、「民間事業者の活用も選択肢の一つ」としている。小学6年生と中学3年生の全員が毎年受ける「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」では、同省は採点を民間事業者に委託している。

 高大接続システム改革会議は記述式の採点を効率的にするため、解答に字数制限を設けたり、特定のキーワードの有無で答案を1次評価する仕組みなどを検討している。

 民間委託する場合、事業者が採点者として大学院生らをパートやアルバイトで確保する可能性もある。1月末の同会議では、委員から「入試の採点を民間業者に委託して社会の理解を得られるのか」といった疑問が出された。

 大手進学塾の担当者も「全国学力テストと違い、大学入学の合否を決める新共通テストの採点は一層の公平性が求められる。慎重に検討すべきだ」と話す。

 現行のセンター試験は全てマークシート形式で機械が解答用紙を読み取って採点している。国公立大の2次試験や私立大の試験の記述式の採点は原則、各大学の教員が担っている。

 

記述式にこだわるあまり、ほとんど馬鹿げた迷走を続けています。