国立大学の動き

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国立大学協会は22日までに、書類や面接などで選考するアドミッション・オフィス(AO)入試や推薦入試、海外の大学の入学資格「国際バカロレア(IB)」取得者対象の入試の合格者を入学定員の30%に拡大することなどを盛り込んだ改革プランをまとめた。

 来春の2016年度入試では、東大が推薦入試を導入、京大もセンター試験や面接による「特色入試」をするなど、AO・推薦入試を実施する国立大は増加しているが、募集定員は全体の約15%にとどまる。国立大の規模や環境はさまざまで、全ての大学が改革を推進するためには体制整備など課題は多そうだ。

 国立大学協会は各国が高等教育への投資に力を入れている海外の状況のほか、少子化や厳しい財政状況といった国内の事情を挙げ、抜本的な改革の必要があると指摘。改革プランへの取り組みを16~21年度に開始し、実行するとした。

 プランでほかに掲げた目標は(1)留学生の受け入れ数や日本人学生の海外派遣数の倍増(2)理工系などを中心とした女子学生と女性教員の受け入れ環境整備――など。

 各大学は地域色を生かした教育・研究を開発し他大学との連携や共同での教育も推進する。財政面では寄付金の獲得など多様な財源確保に努め、授業料については「奨学金などの支援方策と併せて検討する」とした。〔共同〕