教育改革について(16)ーやや速報


朝日新聞全文抜粋です。

大学入試センター試験に代わって2020年度から始まる新テストで、文部科学省が、記述式問題についてコンピューターによる採点支援を検討していることがわかった。新テストでは、表現力などを問う長文の記述式問題を24年度から充実させる計画。採点時間を短縮するため、人手を補うのが狙いだ。

 新テストの「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」では、選択式だけでなく記述式問題も取り入れる。20~23年度も記述式を導入するが、解答が数十文字程度の短いものになりそうだ。

 記述式は採点に時間がかかるため、約55万人が受験するセンター試験ではできなかった。新テストに向け、採点期間を長くすることや、コンピューターで記述の解答も採点できる仕組みづくりを検討している。文科省によると、例えば正解に必要な単語の有無をコンピューターが判断し、無ければ、後で採点する人に示すことなどを想定している。

 また、24年度から受験生がパソコンやタブレット端末などを使って受験する方式の導入も検討中だ。導入後は記述式問題も端末上で解答することになる。24年度は新しい学習指導要領で3年間勉強した高校生が受験する年で、現在の小学3年生にあたる。

 パソコンなどを使った試験は、英語の民間試験などに導入例があり、動画を使えるなど出題の幅が広がるのが特長。

 一方、19年度から高校2~3年を対象に始まる「高校基礎学力テスト(仮称)」は、国語、数学、英語の3教科で実施。その後は地理歴史や公民、理科などを追加する方向で検討する。自分の苦手を把握して勉強に役立てる全国学力調査的な位置づけだ。出題範囲は主に高校1年で学ぶ部分で、短い記述問題も導入する。科目によっては電卓や辞書の使用も認める見込み。(編集委員・氏岡真弓、高浜行人)

■公正な採点カギ

 センター試験の後継テストに記述式問題を導入する背景には、知識量だけではなく、「思考力、判断力、表現力」といった考える力全般を測るという大学入試改革全体の流れがある。センターは選択式のみで、特に表現力の把握ができなかった。

 ただ、記述式を導入するには、採点の仕方をどうするか、という課題がある。

 膨大な量の答案をさばくには人手だけでは不十分なため、コンピューターによる採点支援も検討されている。こうした取り組みを巡っては、小論文で自動採点システムの開発が進められたケースもある。

 だが、新テストでコンピューターに頼る部分が大きくなった場合でも、「考える力」を公平、公正に採点できることが大切だ。

 そもそも、人が採点する場合でも、点数の付け方が異なるという心配はある。文科省は統一的な採点基準づくりや、採点者が研修を受けられるような態勢整備などに取り組むとともに、こうした懸念に早めに応えていく必要がある。


記事をまとめると

学力評価テストには何としても記述を導入してセンター試験との差別化をはかる。

基礎学力テストは全国学力調査の位置づけとして、私立AO・推薦以外の大学受験用途と高卒認定試験の代替には当面用いない。

ことが判明しました。大学入試用としては学力評価テスト一本で少なくとも全ての国公立大学の一次試験に利用することになりそうです。記述試験はできませんでしたごめんなさいが言えそうなのでまだわかりませんが、コンピュータでうまくいかなくても、人海戦術でしのげる受験者数を想定しているのでしょう。私立を大幅に参加させたセンター試験からグローバル型の上位私立校しか参加できない試験になることが濃厚です。