何度も申しあげますが、今回の改革で変えようとしているのは文系学部
であり、理系ではないことをハッキリ申しあげます。
ここでの理系の議論は、医学・薬学・歯学・その他の医療系分野を含んでいないことをご了承下さい。
理由は簡単です。日本の理系教育(特に工学系)は優れており、日本の産業を支えてきた技術者の養成について問題はないからです。もし、問題点を探すならば理学系の基礎研究であり、ノーベル賞の該当者が少ないのではと言われるぐらいでしょうか。
日本の理系教育旧帝大及び一部の私立大学では、アメリカと比べて、
◎学部から大学院までの一環教育が行われている。
◎上記の環境のベースとなるのはその人材を供給する進学校での理系教育(数学・理科)
であると言えます。 教育改革の側面から見ると高校→大学→大学院がセットになって日本の理系教育を支えています。このシステムをわざわざ壊す必要性はないように感じます。
今後の教育改革については文系にならって入試改革は行われるでしょうが、早晩もとの選考体制に変わっていく可能性が高いのではと思います。
現在でも行われている推薦・AO入試のような(特定の教科に特化したり、意識が高い生徒を少人数入れることは集団の多様性から歓迎されるでしょうが、それ以外はセンター及び二次試験の学力試験で十分だと考えられているのではないかと想像します。)
本丸は文系学生です。高い意識の文系学生を勉強漬けにさせ、グローバル人材を排出することが、改革の本筋でしょう。
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