言語活動と国語(現代文)

大学入試改革のキーワードの中に「言語活動」という言葉が見られます。現行の学習指導要領の中で新しい学習指導要領では,

 

「生きる力をはぐくむことを目指し,基礎的・基本的な知識及び技能を習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等をはぐくむとともに,主体的に学習に取り組む態度を養うために,言語活動を充実することとしています。」

 

より具体的には、ここをご覧いただきたいのですが、

「ディスカッション」「ディベート」「小論文・レポート」「プレゼンテーション」などの大学入試改革後に2次試験で用いられる選抜ツールを授業に導入させることを意図したものです。アクティブラーニングというワードの具体的な応用でしょう。

 

言語活動とはコミュニケーション活動全てにかかわることを述べており、従来の国語という教科だけではなく、全ての教科の基礎であるとの主張と受けとめました。

 

大賛成です。国語が全ての教科の基礎であると宣言しているシオンセミナーでは異論が全くありません。

 

しかし、不安が残ります。

 

例えば、小学生や中学生に書かせている日記や作文は「言語活動」なのでしょうか?

 

担任の先生とのコミュニケーションツールとして使われているため、文章の推敲もせず、添削もされなければ、「言語活動」とは言えないと思います。


 

言語そのものの習得なくして、応用的な「言語活動」は生まれないと私達は考えています。言語の基礎は音です。次に論理をともなった応用に進んでいくと思われます。着実に言語を身に付けるノウハウをシオンセミナーは持っています。