慶応(高校・大学)が考える地方枠

慶応高校と慶応大学に地方枠があることをご存じでしょうか。

慶応義塾湘南藤沢高等部の全国枠と慶応義塾大学法学部のFIT入試(B方式)です。

詳しくは下記を参照下さい。

http://www.sfc-js.keio.ac.jp/exam_sr/zenkoku1.html

http://www.admissions.keio.ac.jp/exam/ao_hou.html

この二つの入試はあまり知られていないためか競争率が低くなっています。(しかし、レベルが低くなっているとは言えないことを念のため付け加えます。)

何故、慶応がこのような地方枠を設けようとしているのでしょうか?

第一にバブル以降の景気後退の中で東京の私立を目指す高校生が少なくなったことです。現在東京六大学の関東圏出身者の割合が増加し、東京の私立は関東ローカルの大学になっています。(同じことが関西の私大にも言えます。)

第二に慶応の拡大戦略の中で国際化が終わり、国内に目を向け始めたことでしょう。

第三に卒業生の全国組織である地域の三田会の組織力にあるかもしれません。早稲田と異なり同窓の結びつきが強い慶応ならではの結束力や代々慶応という地方の有力企業の一族など、地域に根付いた卒業生の力も感じます。

 

地域振興としての慶応の地方枠の成果は十数年後たたないとわかりませんが、教育による地域復興のアイデアはさすが慶応だと思います。(褒めすぎかな)。とにかく、高校入試、大学入試で、首都圏以外に住む生徒はチェックしてもいいかもしれません。